2018年、明けましておめでとうございます。
素晴らしい新年の幕開けを健やかに大切なご家族と共に迎えられたこと心よりお喜び申し上げます。
昨年末、何の気なしに紅白歌合戦を見ていました。その時、私は初めて「欅坂46」なる女性アイドルグループが存在していることを知ったわけですが、と同時に「乃木坂46」というグループとの混同を起こし、「最近の紅白はどうなってるんだ、同じグループが二回歌ってるな」、と困惑したのですが、「ん?待てよ、坂が違うで」、と気づき、でも「『欅坂』ってどこだ?いや、そんなことはどうでもいい。それっぽい感じにしているのが『六本木たち』の思惑なのだ」、と思い至り、世の諸行無常に染み入る年の暮れとなりました。
その「欅坂46」が紅白で歌った曲が「不協和音」という題名だったわけですが、今の現役世代を象徴する歌詞内容だなとつくづく思いました。
「不協和音(歌詞:秋元康)」
僕はYESと言わない 首を縦に振らない まわりの誰もが頷いたとしても 最後の最後まで抵抗を続ける 「僕は嫌だ!」 不協和音を僕は恐れたりしない 嫌われたって僕には僕の正義があるんだ 支配したいなら僕を倒してから行けよ!Year! Discord
私は現代を「適応異常」の時代と認識しています。特にインターネット革命によって時間、空間の壁が取り除かれた、又は、急激に短縮された状況で、これといった確固たる価値観(宗教観と言ってもいい)を持たない日本人が周囲の人間関係、職場環境等に馴染めない「疎外感」をそこはかとなく感じている時代。だからこそ、周囲の「空気を読む」「地頭の良さ」が価値とされる時代。人生は舞台で、人は役者です。役割を認識して、言うべき時に言うべきセリフを言う、求められた行動を卒なく振舞える、それが「大人になる」という表現をされます。そんな、既成概念だらけの時代を「僕」は生きなければならず、そんな「大人」になるのを「嫌だ!」と叫ぶ。純粋で美しい光景です。
ただ、経済活動で必要とされる「不協和音」には大切な前提が存在すると思います。それは「何の為」という「理念」です。
「船頭多くして船、山に登る」という言葉がありますが、それは共通の「理念」を持たない同じ船に乗る複数のリーダーが自分の主張を曲げないことによって起こる喜劇です。リーダーが複数いることが悪なのではありません。構成員全員がリーダーの意識を持つ組織は最強の組織です。大切なのは「共通の理念を共有している」という状態です。
弊社、トモエ自工の行動理念は「世の中に建設車輛の整備・販売を通じて安心と安全を提供する」というものです。それを実現していくための「不協和音」はストレスにはならないはずです。排除すべきは、単なる自己中心的な都合や気分、思想に基づかない「頑固者」です。
近年、このクレーン業界も様々な価値観が横行し、混沌とした状況になっていると思います。業界の社会的な存在価値を増す為の「不協和音」による既成概念の破壊なら大歓迎なのですが、その破壊が一部のジコチューな人によって起こっていることなら、それこそ「僕を倒してから行けよ」であり全力で排除する対象です。
2018年こそ業界全体で「理念」を共有し「何の為に」=「建設揚重業の提供による日本国快適化の発展・永続の為」に貢献できれば良いと考えます。
本年も弊社トモエ自工、頑張ります。どうぞ宜しくお願い致します。
2018年1月 木村亮紀