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なぜ、会議をやらないかについての答え

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弊社トモエ自工では、所謂「営業会議」「経営会議」「定例打合せ」といわれる定例会合は年間通じてまず行われません。基本的に会議が嫌いだからです。

それと、そうして「きちんとすること」が会社活動として本当に力強い成長を生むのかということに根本的に不信感があるからです。毎週会議をしないとどうなるのか。会社が「場当たり的になる」「一貫性がなくなる」「予測不能になる」「なんでも曖昧になる」。そうですか?

会議する労力って大変ですよ。準備したり反省したり、でも時間はリアルタイムでどんどん進行していきますからね。「打合せ」ばっかりでどんどん日が進みます。紙も増えます。「きちんとしている」=「企業として正しい」って本当でしょうか?

一度、経営コンサル会社に事業計画の策定を依頼したことがあります。3カ年計画です。対金融機関用です。でも計画を作るのに何カ月を掛ってしまい、その間にリーマン台風が来て、計画を立てている行為そのものがあまり意味の無いものになってしまいました。状況が変わり過ぎた為です。

実際、3か月先の市況ですら見極めることって難しいですよ。どんどん未知のトレンド、ニーズが湧き出てきますからね。震災だって不幸なことですがアクシデントとして起こってしまいます。むしろ、そういう「計画」とか「会議」に縛られない方が機を見て敏なりで変化に対応できるのではないでしょうか?

また、弊社は営業スタッフにノルマを課すこともしてないですし「報告」「連絡」「相談」の義務付けも行っていません。ダメですか?

僕は常々自社の社員に「サッカー系」の動きを心掛けてほしいとリクエストしています。「サッカー系」とはいちいち細かい指示は出しません、その場その場で 自分で考えてください、という意味です。一球一球サインを出す「野球系」とは対を成す概念です。サッカー選手がボールを持った瞬間にいちいち監督に「ドリブルすべきか」「パスを出すべきか」「シュートを打つべきか」聞きますか?ということです。

それにより、なにを狙っているのか。それは、社員一人一人の状況判断力、創造性、発想の柔軟性、精神的なたくましさの向上なんです。なので、弊社だとそういう部分での向上心がない方だとしんどくなって付いて来られなくなってしまいます。
でも、自分の為なんですけどね。社会では自分を守るのは自分です。会社ではないです。

それが、「会議」をしない理由です。
僕がいなくなってもやっていけますよね?