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『未来をもう一度』 2012年 年頭に際して

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新年明けましておめでとうございます。
ご家族とともに新しい年を迎えられたこと、心よりお喜び申し上げます。

昨年は「東日本大震災」という未曽有の災害に日本国が見舞われました。クレーン車の復旧の為、現地に入り、朝、テレビを見ていたら「今日の占いカウントダウン」というのをやっていて、「今日ラッキーなのはてんびん座、不幸なのはみずがめ座」と放送しているのに無性に腹が立ちました。街ごとやられているんです。無差別なんです。理不尽なんです。いろいろな人生を生きてきた人たちがいろいろな思いの中、同時に亡くなっているんです。私はあの光景を自分の目で見て「こりゃ、神様いないな。」って残念ながら思いました。

昨年は振り返ると私自身16回、被災地に入っていました。弊社の社員ものべ40数名が現地入りしました。大変な理不尽に見舞われたお客様を何とか勇気づけたい、応援したい、今、できることをやろう、との思いからでした。新年を迎えましたが、被災地の方にとっては「震災」は過去のことではありません。いまだにリアルタイムで困難に直面しているわけです。今年も引き続き、震災復興支援に注力していきます。

2012年、東日本大震災によるサプライチェーンの寸断、超円高、欧州の経済信用不安、人口減少社会、タイの洪水被害の後遺症、国内産業の益々の空洞化、エネルギー政策の根本からの見直し、消費税増税、などなど、不安材料、懸念材料を挙げるといくらでもありますよね。そんな世の中で「キャッシュフロー至上主義」「短期的・投機的経常利益経営」「現状維持・景気回復期待という他力本願経営」という経営手法が蔓延し、ただただ、脱力感、虚無感に支配されがちな日常が、社会生活が過ぎていきます。

私は弊社を、そんな時代だからこそ、熱く「夢」や「理想」を語る集団にしたい。
真の意味で「強い」集団になりたい、そう思います。

団結したときに発揮される目覚ましい力、それを「竜」と呼ぶのです。
暗雲を掻き分け、新しい時代を「ひとつになって」切り開いていきます。