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TADANO GR-300N-1 (300個限定メタルヴァージョン)

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―入手のいきさつ―
このモデルが『限定300台です』との触れ込みでMGのホームページに掲載された時、「これはゲットしと くべきである」との野生の感が働き、とりあえず5個注文しました。注文が殺到するのかなあと思って1ヵ月後くらいに在庫の問合せをしたら、まだ280個く らいあるとのことで、どうなんってんのかと不安になり、追加注文をやめてしまいました。今手元にあるのはこの1個だけです。

―オリジナル機械の評価―
GRシリーズの徒花GR300Nについて語るときがきてしまいましたか・・・。この 機械は機械が全然売れていなかった2001年に発売発表されたわけですが、まさに当時のタダノの技術の結晶となったわけです。なにせ幅は狭い、長さは短 い、スラントブームになっている、ジブがリモコンで出る、等々のもの凄いものであったわけで、カタログ・仕様書を見たお客様は口々に「へぇ~、いい機械 じゃん!」と言ってくれたものです。
でもなぜ30トン?それはタダノのグ ローバル戦略にあったわけです。当時タダノはグローバルシリーズへの切替として全面的なトン数レンジの見直しに入っていました。従来のクレボシリーズは 10トン、16トン、20トン、25トン、35トン、50トン、そしてオールテレーンが100トン、120トン、160トン、200トンだったわけで、そ れを12トン、16トン、30トン、60トン、オールテレーンが100トン、150トン、300トン「伸縮1本シリンダー通称イージースカイピンシリー ズ」にしようとしていたわけです。

でもこの30トンで壮絶にズッコケてしまい、 150トンもズッコケて、訳が解らない状態になってしまったわけです。なぜこんなにいいとこだらけで評価バッチリの機械が売れなかったのでしょうか?当時 の時代背景のせいなのでしょうか?いいえ、それは商品が「プロダクトアウト」されたためです。機械の評価は「乗る人」「お金を出す人」「壊れた時に治す 人」の総合評価で決まります。この機械はあまりに「乗る人」側にたった機械だったわけです。こういう機械を普及させるには「お金を出す人」と「機械を治す 人」を巻き込んで「マーケットイン」させなければならないのです。